Twitter Facebook Instagram YouTube

営業時間 水土19:00~21:00

BLOGブログ

2021.05.12 |ブログ

子供に護身術はさせるべき?

今回は子供と護身術についての見解を自知護身の考えとしてお伝えしていきます。


近年ではメディアなどニュースを通じて子供が巻き込まれる事件も多く目立つようになってきたように思います。

実際にお問い合わせでも、お子様に護身術を学ばせたいというお声を多数頂いております。

護身術は子供の安全にとっても非常に重要な側面を持っていますが、特に親御さんの方が勘違いをしているケースがあるのでその点も踏まえて子供にとっての護身術について解説していきたいと思います。

 

目次

子供に護身術は必要か?

護身術とは、狭義では身を守る護身のテクニックや体術のことを指し、広義では身を守る考え方や行動を指します。

また、「子供」という定義も少し曖昧ではありますが、ここでは幼少~小学生以下を指すととします。
また中学生以上を少年少女ということで定義します。

結論からいうと
狭義での護身術の体術などのテクニックは子供には不要であると考えられます。

それはなぜか?
犯罪現場や大の大人の力を決して見くびれないからです。
子供が行う脱出する技術や打撃技術が、大の大人にどれだけ通用するか?と現実に沿って考えると、体格の良い男の子はもしかしたら可能性がなきにしもあらずですが、まだ成長段階の女の子などはどうでしょうか。

とても技術の習得に膨大な時間を費やすことは現実的とは言えません。

危機意識の高い親子さんは、ここで幼少期から武道やスポーツを通して護身術を学ばせる方もいるでしょう。

勿論それが全て悪いことではありませんが、護身術を本当に考え実践している者たちからすると、それ前に子供に身につけさせることは他にもあるのでは?とアドバイスできるのです。

子供に教える護身術①マインド

では子供に教えていくこととはなんでしょうか?
以下4つのポイントにまとめてあります。

少し話しを戻しますと
幼少期から武道や格闘技を教えることはむしろ良いことであるとは思います。

というのも成長してからのテクニックの習得スピードが、何か武道や格闘技をしていた人の方が早い、というのは確かにあります。

ですが、子供の場合、まだ未熟で習いたての幼い時期に襲われたり不審者に遭遇したとしたらどうでしょうか?
それはほとんど運の要素になってしまいます。

そもそもで大事なことは、巻き込まれた後のテクニックを子供に学ばせることではありません。

1番教えるべきこと、それは「巻き込まれない為の教育」と「逃げる為の教育」です。
これは、護身術の指導者のアドバイスなどを通して、家ですぐに始めることができます。

というよりも、家で教えることが一番大事なのです。
考え方やいざと言う場面でどうするかの行動は、日頃からどのように教育しているかで決まってくることが多いです。
護身術の習い事だけの決まった時間だけでは圧倒的に少ないのです。

変な人がいたらついてっちゃダメ、なんて言うのは昔から聞きますが、更にもっと具体的な事を繰り返し子供に言って聞かせる必要があります。

それを踏まえた上で巻き込まれないようにすること、戦うことではなく逃げることを徹底的に教えていくことが大事です。

逃げる、とは走ることだけを指すものではありません。

ここまで来ると、やはり親子さんだと教育に限界があると思うので、護身術の専門家に聞いたり学ばせるのが手っ取り早いのですが、
とにかくここで大事なことはまず子供のマインドにしっかり護身の考えを植えつけることにあります。

子供に教える護身術②逃げる

巻き込まれないようにする考え方が染みこんだら
次に教えるのは、逃げ方です。

具体的に走る方法はもちろんのこと、つけられてきたらどう撒くのか?
などなどこれらのテクニックの方が遥かに大事です。
子供のみならす、大人へも言えることでしょう。

腕を掴まれたら、とか
カバンを掴まれたら、とか
それはかなり追い詰められたマズい状況なのです。

護身というとテクニックがフォーカスされがちですが、それは最後に教えるものであって
最初に教えるものではありません。

子供に教える護身術③運動神経向上

身体が小さく、まだまだ成長段階にある時期の護身術はかなり難しいです。

護身術を成功させるための練習というよりかは
まず大前提として

様々なスポーツや運動にもつながる、運動神経=身体を思い通りに動かすこと
からスタートしていくと良いです。

例えば、早く走れない子供がいたとしたらどうすれば上手く身体を使えるか?であったり

とっさの時に大声を発したりと

“思った通りに身体を使える能力”が大事です。

高度な護身術のトレーニングよりかは子供の将来にもつながる身体能力を上げれるトレーニングが最適であると言えます。

そしてその能力は護身術にも繫がってきますので、運動神経向上を目標に様々なトレーニングをしていくのが良いと考えています。

子供に教える護身術④テクニック

そしてそれらの、マインド・逃げ方・運動神経向上などが出来上がってきて
テクニックが活きてきます。

特に自知護身の護身術教室では、テクニック習得に関しては最低中学生以上を対象に推奨しております。

そのくらいからようやくテクニックが大人へも通用してくる可能性が出てきます。

また、ある程度の運動神経やマインドも落とし込みやすくなるので始めるのに適していると考えられます。

逆を返せばそのくらい、現実はシビアな世界であると認識しなければなりません。

地域や周りの大人達の配慮が重要

子供に教える護身術を説明してきましたが
子供だけの護身術というのは大前提として
かなり無理があります。

例えば海外ですが、
アメリカなど誘拐や犯罪が日本より多いという問題があることは事実ですが
子供たちはその分守られた環境であることが多くあります。

例としては学校への登下校。
スクールバス、なんて日本でもあるとは思いますが全員ではありませんよね。
海外の地域では生徒たちがスクールバスに乗って学校へ行くのが当たり前だったりします。

それは、最も狙わやすいのは家を出て学校までの道のりであったり、学校を出てから家までの道のりであることが多いからです。

そこから最も子供たちを守る必要があるが故にスクールバスはかなり重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

日本でそこまでしろ、というのは土地柄的にも文化的にもすぐにはできないかもしれませんが、地域の人たちが気に掛けることはできます。

まずはそういった地域作りや子供たちのセキュリティを考えていくことも、この日本における課題であり私たち護身術を教えている者が発信をしていかなければならないことだと感じています。

終わりに

いかがでしたでしょうか?
子供への護身術というのは我々からしても難しい面が多く

その反面、子供は犯罪機会のターゲットに選ばれる可能性があるため身を守る知識や技術は手に入れておきたいところですよね。

今回はそんな子供のための護身術についてフォーカスして解説していきました。

更に知りたい方や護身術について学んでみたいという方は出張パーソナルや講習、教室も開いておりますので是非お問い合わせください。

ご覧頂きありがとうございました。