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2023.01.10 |ブログ

学校での護身術対策とは

目次

はじめに

今回の記事では“悪意ある脅威から学校や保育園で子供を守る方法”をお伝えしていきます。

子供を守る上で大切なことはなんでしょうか?

・すぐに不審者を発見できること?
・子供をすぐ避難させる為の訓練?

今回は子供を守る、という事に注目し、自知護身の見解をお伝えしていきます。

これが全てではありませんが、今現在お子さんがいる方や学校関係者の一助になれれば幸いです。


この記事は
・子供がいる親御さん
・保育園や幼稚園に勤めている人
・学校(小学校・中学校・高校・大学・専門学校等)に勤めている人
・学校に通っている人
・教育関係の仕事についている人

に向けた記事となっています。

子供を守れる学校とは

これは護身という観点においても、防犯という観点においてもよく勘違いされがちなのですが

ほとんどの方が危険(脅威)が迫ることを想定した時に、どのように対処するかや、事後対処に重きを置きがちなのですが

最も大事なことはまず最初に、危険や脅威が迫るのを未然に防ぐということが根底になければいけないということです。

さすまた、110番、職員の連携、子供の避難よりも先に考えなければいけないことは

真っ先に、脅威そのものが迫るのをどう防ぐか、これが一番最初に私たちが考えなければならないことであることは自知護身のみならず、誰かを守るという仕事に従事している者は皆考えなければならないことです。

学校の設備・体勢から見直す

私たちが根本的に子供たちを脅威から守るには、そこが“安全”な場所でなければなりません。

要するに玄関が開けっ放しで部屋の中でどう子供を守るか、という話は始まらないよね?ということです。

まず一番最初に見ていくべきところは
学校そのものが脅威が入りにくい構造や仕組みになっているか、という点です。

建物の作りや防犯設備、というのもそれらに含まれては来ますが、それ以外にも侵入できるルートがいくつあり、またそこに人目があるのか、来場者をチェックしているのか、またどこまでチェックするのか、等々詳しく上げて行けばキリがないので割愛しますが、

最初に考えるべきはそういった外敵侵入を防ぐところからになります。
もちろん費用や予算などの関係でしっかりお金をかけて万全に取り組むことはできないところも多いでしょう。

もともとそういったことを想定して作っている施設もほとんどないのが現状です。

ただ、どこが弱点でどういった可能性があるかを知っておくことはその後の対処に大きく関わってきます。

先生達の連携は取れるのか

防災訓練が年に1回はあり、その役割を確認するように、緊急事態の場合の役割を考えておくべきです。

消防という観点では、万が一の火災発生時5つのグループ分けが行われますが
これは不審者(襲撃者)の発生時にも同様の役割分担として応用できます。

では、どのような役割があるのでしょうか?
下記は自知護身で提案している学校での対応例の班分けになります。

緊急事態における先生の役割

気付いた者がやる、率先して1人1人が動く、というありきたりなことは言いません。

緊急事態では人間は動けなくなり、全力で危害を加えてくる人間がいた場合、一般の人は足がすくみ思考が停止します。

───もしかしたら誰かが負傷して出血しているかもしれない。
───もしかしたら相手は凶器など武器を所持しているかもしれない。

そんな状況では奇麗事は通用せず、あるのは日頃の備えと今現状の有する自身の能力で対応するしかないという現実だけです。

それでは何が必要な役割かをまとめてみましょう。

1,初期対応班

まず、何か異変があった場合
その状況を確認する必要があります。

いきなり110番は呼べませんし、何が起きているかを確認する必要があります。

必要な人数、持ち物等はここでは割愛しますが、楽観視せず緊急事態であることを想定して準備をします。

①現場に急行し何が起きたが確認する。
②増援、助けを呼ぶ
③起きている事象に対処する
etc.

2,情報班

何か起きた際、その情報を統括し、管理する班になります。

指揮する人間をここに配置し、各班に命令や警察等の連携を図るのがこちらの役割です。

各班も必要な情報はここに集結できるように動きます。

子供の人員の掌握(各クラスの人数を把握する等)など情報を集めてそれをまとめる大事な役割です。

3,誘導班

主に、逃げる子供の避難路の確立や誘導を行い、子供達が安全に避難できるようにサポートします。

緊急時の避難経路確保、その導線の誘導、逃げ遅れの防止などに努め脅威から距離を取ることに努めます。

通常の避難路のみならず、避難ハシゴや火災用の避難用具も使うことになるかもしれません。

日頃から使い方を知っておく必要があります。

4,バックアップ班

全体的にサポートを行います。
脅威者が1人とは限りませんし、初期対応班が一番危険にさらされているため、その支援を行ったり
怪我人の搬送なども可能な限りこの班が行います。

役割は様々ですが、誘導班に人が足りなかったらそこに補填しますし、オールマイティに対応する班です。

本当に緊急時は、手が余るということはほとんどありません。
この班が一番客観的に状況を見極められるので、適切に足りない班をサポートしていきます。

ただし、もしそもそもで人手が足りない組織の場合はこの班を編成するのは最優先ではありません。

5,応急処置班

安全区域を設けたら、その場所で負傷者の手当てを行います。

可能な限り一カ所に集約し、救急隊到着後速やかに搬送、トリアージ(優先順位)の判断ができるよう配慮します。

もちろんその場所の安全確保のため、手当てする人間が安全かつ手当てに集中できるようにバックアップ班などが周囲の連携を取ったりその場を守ったりする等も必要になるかもしれません。

応急救護品がどこにあるのか
また止血の仕方など、基礎的なものは一般の講習でも学べるものが多いので、それを日頃からすぐ行えるようにしておくのも大事です。

役割を決めただけでは何の役にも立たない

以上の班を決め、日頃から少しでも意識・訓練をしておくことが大事です。

よく防災などにおいても紙に役割を決めた組織図を貼り付けているだけのものを拝見しますが

本当に大事なのはその紙ではなく、班分けされた人間が実践で動けるかどうかです。

そのためには定期的な訓練や役割の確認が必要です。
普段やっていないことは、実戦ではできるはずもありません。

助かる確率を少しでも上げることは、火災でも防犯でも同じことです。

子供の役割

子供達は、逃げるの1択です。
ただ、闇雲に逃げ回っても逃げ遅れや管理ができないばかりか更なる被害を受けかねないので
日頃から先生の誘導で避難できるように指導します。

また、万が一の為に脱出経路がどこで何カ所あるかをしっかりと教えとくことも大事です。

最終手段!防犯対策グッズや護身術の出番

※画像提供エスエスボディガード

それら上記の大枠が整って初めて、防犯対策グッズや護身術という細かい話になっていきます。

とかく学校の防犯というとさすまたを準備するとか、ナイフに素手で戦う護身術をイメージする人もいますが、それはもっと後の話です。

犯罪者や襲撃者はポッと湧いて出るわけではありません。

学校を選定し、侵入し、武器を携行し、弱い者を狙って来るのです。

行き当たりばったりの対策では、運任せになってしまうので注意が必要です。

現状を把握する

今お子さんがいる方はお子さんの学校などがどうなっていて対策はしているのか、

先生であれば対策はどこまでしているのか、すぐには対策できなくとも課題はどこなのか?を把握し共有するだけでも違うのではないでしょうか。

自知護身の名称にもあるように
今の自分を知ること───つまり自分のおかれた環境がどうなっているのか、またそれの不足点。

自分は対処できるのか?

自分には何が足りていないか?

これらを把握するとこから始めていきましょう。

現実を知る

本気で命を奪おうとしてくる者のパワーや危険さは計り知れず、刃物などに無傷で生還するのはほぼ不可能です。

さすまたや催涙スプレーなども訓練して使いこなしてようやっと五分五分か、運が悪ければ相手の方が上回ります。

まずはその現実を知り、その上で必要な対策を考えていきましょう。

確率としてはそういった脅威に巻き込まれる可能性は低いのかもしれませんが、子供の命を預ける場所として、そういったものはないだろうと運任せにできますか?

その責任が持てますか?

まとめ

施設を見直す

施設の体制を見直す

緊急時の班を編成する

役割の確認

防犯対策グッズの準備

護身術のトレーニング

訓練の実施・フィードバック

終わりに

いかがでしたでしょうか。

学校の護身術は、すぐ反映できるものは少ないのが現実問題としてあります。
だからこそ先生一人一人や子供一人一人の個人の護身能力に委ねるしかないのですが
護身術そのものも一朝一夕で覚えられるものではないのが本当のところです。

なので我々がせめてできることは
今現状を把握し、理解し、何が足りてないかをしっかりと認識することにあります。

こういった危機意識の変革や
危機管理の対策が施されることを自知護身は願ってやみません。


護身術指導や講習、学校の防犯対策について更に知りたい方はcontactから是非お問い合わせ下さい。